Interop Tokyo 2025に参加してきました
2025年6月11日~13日に、千葉県の幕張メッセで、「Interop Tokyo 2025」が開催されましたので、参加してきました。
Interopは、1994年から続くインターネットテクノロジーのイベントで、その年の最先端の技術の展示をはじめ、様々なカンファレンスが開催されます。
今年も様々な企業が出展していましたので、私が面白く感じたものいくつか紹介したいと思います。


Interopのメインエントランスを入ると最初に飛び込んでくるのが、Interopのネットワークを支えるShownetブースです。
Interopでは、最先端の機材やサービスが持ち込まれ、日本全国から集まった優秀なエンジニアがそれらの機器を接続し、その時の最先端を行くネットワークを構築します。このネットワークは、展示会のすべてのブースに接続され、ネットワークを活用した展示などに利用されます。
Shownetブースでは、ここで利用されている機材などについて、紹介付きで展示され、それらの機器はすべて、運用状態にあることが特徴です。

次に訪れたのは「株式会社ファイバーネットワーク」です。
撮影したのが最初から正面ではなく、絵柄も怪しげですが、至ってまじめな会社です。1Gbpsをはじめ、10Gbpsや100Gbpsの専用線を格安で提供してくれる会社です。
現在のインターネットのバックボーンは、400Gbpsや800Gbps(一般のご家庭に引かれている、フレッツ光などの回線はほとんど1Gbps程度なので、その400倍から800倍)の速度で接続されています。現在の動画や大容量データをやり取りするためには、欠かせないソリューションです。

そして、最近はやりの「液浸冷却」です。ブースは「日本フォームサービス株式会社」です。
普段使っているパソコンでも沢山計算をすると熱が出て、ファンが高速に回転してパソコンの外に熱を逃がそうとします。サーバーなどでも同じで、通常は、データセンターなどの温度環境や廃熱環境の良いところで使用するので問題はありません。しかし、今はやりのChatGPTなどの生成AIを活用する場合、通常のサーバーよりもより演算能力が高いコンピュータを使用します。最近では、一般的なコンピュータで演算で使用される「CPU(Central Processing Unit)」ではなく、「GPU(Graphics Processing Unit)」を使用します。GPUサーバーは、高い演算能力がある代わりに、大量の電力を消費し、そして、消費した電力分の熱を放出します。
こうなると、普通に空気で冷やしても間に合わなくなってくるため、冷媒としてより密度の高い「液体」を使用することになりますが、液体は、漏れてしまうと、機材がショートするなどの危険があるため、慎重な扱いが必要です。
こちらの機材は、特殊な液体(通電しない)を用いることで、サーバーを丸ごと液体につけて冷やす、ということをしています。最近では、徐々にこのようなソリューションも出てきていますので、近い将来はプールにサーバーを沈めて運用することになるかもしれません。
まだまだ、ご紹介したいものがあるのですが、ざっと写真だけご紹介しておきます。






最後に、ちょっと異色なものをご紹介。
Interopは、併催でDSJ(Digital Signage Japan)という展示会も行われています。
この展示会は、町中などでよく見る電子掲示板などに関する最先端のソリューションを紹介するものですが、今年は、大画面LEDディスプレイなどもあり、ちょっとおもしろかったので、写真を掲載しておきます。


高さ5メートルはあるLEDディスプレイ、スモークで見えませんが、床にもディスプレイがあり、かなり見ごたえがあります。
映っているのは、モンハンのようでして、目の前に椅子が置かれて実際にプレイされていました。画面が大きすぎて端っこのパラメーターとか見るの大変そうでした。
かなり色鮮やかで映像技術ってすごいんだなー。
と感動したところで、Interop参加レポートを終わりにしたいと思います。